『天地に咲く 幕末篇』
あらすじ
幕末。大阪の適塾で蘭学を修めた所郁太郎は、馴染み芸妓の叶ゆりとともに、京で鬱々とした日々を送っていた。そんなある日、所は偶然茶屋で隣に居合わせた長州人、井上聞多を持ち前の医術で、腹痛から助ける。それがきっかけとなり、長州藩の久坂玄瑞は所に目を付け、志士活動にスカウトする。所は一旦断るものの、「持病を抱える数姫の主治医になってくれ」と説得され、姫を長州へ送り届ける役目を仰せつかることに。しかし、長州藩の向かう先には数々の困難が待ち受け、二人の運命は思いも寄らぬ方向へ。果たして、長州の志は実現されるのか、そして、長州と京都に分かれた所と叶ゆりの運命は――? 動乱の幕末を舞台に、それぞれの志が錯綜する群像劇。
CAST
所 郁太郎
美濃藩出身の医者。
大坂の適塾の出身です。
当時、適塾は日本随一の蘭学塾として名を知られており、「大坂で二年学べば江戸で先生になれる」とまで言われていました。にもかかわらず、京都で浪人をしていた彼。その志は一体どこに!?
劇団熱血天使
金澤 洋之
叶ゆり
祇園の芸妓。孤児。本人にも問題有りだが、同僚の出世や、下からの突き上げ、さらには優秀なトップ二人の芸妓。上からも下からも横からもプレッシャーをかけられて・・。果たして彼女は自らの歩道を定めることができるのでしょうか。
渡部 彩萌
井上 聞多
後の井上馨。長州藩の上士で、非松下村塾。聞多は殿様から貰った名前。色んなことに詳しく、聞けば何でも答えたために名付けられました。その情報力を駆使して、幕末を駆け回ります。
Teamドラフト4位
兵藤 結也
中西 君尾
祇園の芸妓。井上聞多の愛人。『魚品』の看板芸者。勤王芸者として、志士たちを陰から支えていました。維新後は長州藩士の品川弥次郎との間に一子を設けます。(あれ、井上は……?)
劇団熱血天使
菅沼 萌恵
久坂 玄瑞
「松下村塾生早すぎる死を惜しむランキングNo.2」(No.1は高杉晋作)
西郷隆盛から「久坂殿が生きておられたら、我々はこんな大きな顔はとてもできない」とまで言われました。とても義理堅いことで有名。
もんもちプロジェクト
越前屋 由隆
夕鶴
先斗町の芸妓。久坂玄瑞の馴染みの芸妓ですが、物語の開始時はお互いしばらく顔を合わせていません。それでもダンナの無事を願い、毎日辰巳稲荷に通っています。ひょんなことから叶ゆりの相談相手になりますが、その真意はいかに。
劇団熱血天使
山崎 愛実
赤根 武人
元は農民で松下村塾出身。「昨日は勤王、今日は佐幕」と言われてしまうくらい、紆余曲折が激しかった。英国館の焼き討ちにおいては番兵を斬ったり、意外と武闘派でもあります。
関 ぽん太
数姫
尊王派の公卿 三条実美公の妹。彼女が京都から長州へ移動するのをきっかけに、所の運命が大きく動き出します。政治の道具としての人生を半ば諦めるカタチで受け入れていましたが・・・。
有限会社高岡事務所
山口 あゆみ
伊藤 俊輔
後の初代内閣総理大臣、伊藤博文。
明るい性格で柔軟な思考の持ち主。
高杉晋作→木戸孝允→大久保利通と上司が代わるごとに器が大きくなりました。
劇団熱血天使
三橋 忠史
加代
数姫の侍女。幼い頃から数姫の面倒を見ています。半ば妄信的。幕末以前では公卿を敬う文化はかなり廃れていたので、尊王活動で朝廷を持ち上げている長州藩に対しては好意的なカタチで見ています。
疾駆猿
林 真由美
辰
祇園の男衆(おとこし)。舞妓、芸妓の着付けを担う。飄々とした性格で、祇園の女達を立てています。置屋と茶屋との連絡係も務めています。いざというときに頼れる男。
シアターキューブリック
片山 耀将
光春
祇園No.2の芸妓。
君尾と違い、尊王攘夷関係なく拍手するプロフェッショナル。将来の女将候補としても期待されている。君尾が絡むと機嫌が悪くなるので他の芸妓たちも気を回しています。
劇団だるま座
小暮美幸
美代乃
祇園の芸妓。叶ゆりと同期。客からの評判も良い上に、下の面倒もよく見る優等生タイプ。尊王佐幕で客の選り好みもせず、旦那候補も優秀で付け入る隙がありません。若手のホープです。
Teamドラフト4位
橘奈穂
寿々葉
祇園の舞妓。叶ゆりのいる置屋では一番下。舞妓になったばかりで座敷にもなれていませんが、その初々しさが逆に魅力となってお客を得ているとかいないとか。
ケムリノケムリ
稲松 遥
ダンサー
秋元 沙江子
榎本 瑞穂
もんもちプロジェクト
笠川 奈美
河野 美桜
小清水 歩美
こばやかわ いずみ
西出 彩花
山口 りえ